社名の由来
「コンプライアンス・デザイン・ラボ」「Compliance Design Labo」は商標登録済みです(登録第6398889号)。
コンプライアンス・デザインとは?
コンプライアンスを「デザインする」とは?
 
1 経営者による「コンプライアンス経営」の創造
 具体的なコンプライアンス体制・態勢を構築するための指針やマニュアルを金融庁が金融機関に提供してくれる時代は、検査マニュアルが廃止された時にすでに終わりを告げています。また、金融機関の経営者に対する国際的な要請の流れは、厳格な規制対応ではなく、経営者の自己規律に基づいた経営の実現へと変わってきています。
 つまり、これからの金融機関におけるコンプライアンス・リスク管理においては、金融庁の監督指針や法令だけをもとにコンプライアンス体制・態勢を構築すれば良いという発想から、まず経営者が脱け出す必要があります。そして、経営者自らが自社のビジネス・モデルや経営理念を考量しながら、社会規範や道徳を遵守し、ステークホルダーの信頼にこたえつつ、市場の公正維持や公共の利益にも配慮しながら、社内のコンプライアンス体制・態勢を創設することが求められています。
2「デザイン」の定義
 そのためには、コンプライアンスを「構築するモノ」から「デザインするモノ」へと捉えなおす必要があります。それでは、コンプライアンスを「デザインする」とは、どういうことなのでしょうか?それを説明するためには、そもそも「デザイン」とは、どのような意味なのか、その定義を明確にすることから始める必要があります。「デザイン」というと、外観のあるモノを形作るということをイメージしやすいですが、「デザイン」という言葉の本来の意味を語源的に分析すると「de=否定+sign=記号」となり、「既存のモノを否定・破壊すること」という意味につながります。そして、デザイン(design)という言葉は、ラテン語のデシグナーレ(designare)から派生しており、「計画したことを記号にあらわす」といった意味にもなります。また、輸入西洋語である「デザイン」の日本語には、「図案」や「意匠」という言葉をあてる時もあります。
3 健全な企業文化の醸成
 従いまして、「コンプライアンスをデザインする」とは、経営者自らが率先して、規制対応などの形式だけに捉われていた「既存のコンプライアンス」を否定し壊し、自社のビジネス・モデル、戦略、経営理念などを踏まえて、「意匠(創意工夫)」を凝らし、独自の「コンプライアンス」を「図案化(具体化)」し、それを役職員の間に「自社の作品(企業文化)」として醸成することを意味します。
 単に金融庁検査に対応しようと社内の管理組織や規則を決めてそれを社内で遵守させようとしても大事なものが欠けてしまいます。それは役職員にとっての「納得感」や「安心感」です。経営トップがお題目だけを唱えても、それを実際に率先垂範して実行していなければ、役職員はそれを見透かし、忖度し、日々の業務の現場でそれらを遵守することはありません。逆に経営トップ自らが有言実行していれば、社内の役職員は、安心し、納得してそれに従うのです。つまり、コンプライアンスが遵守され、健全な企業文化が醸成されていくことになります。
4 「共感」と「信頼」をベースにした「コンプライアンス」
 このように「デザインされたコンプライアンス」は、役職員に「納得感」や「安心感」を与えるので、彼らは、そのようなコンプライアンスに対して「心地よさ」と「使いやすさ(遵守しやすさ)」を感じるはずです。この二つの要素は従来から「優れたデザイン」に要求されていたことです。つまり、「デザイン」という言葉の底流には、「人がモノを設計するとか、人が服などをデザインする」といった機械的ではなく、人間対人間といった温かな、人間同士の「心のふれあい」が潜在しているのです。金融機関の「コンプライアンス」においても、トップ経営陣と現場で実務を管理担当する役職員との間には、「共感」や「信頼」といった温かみのある人間関係の存在が前提条件になることを忘れてはなりません。
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